黒鉄の魚影の名言で灰原哀のコナンに対する気持ちを考察

映画・ドラマ

 
 劇場版「名探偵コナン」シリーズ第26作目『黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』は、黒の組織との攻防やド派手なアクションシーン等、見どころ満載のエンタメ映画です。

数々の名場面や魅力的なキャラクターが登場する中、最も気になったのは、灰原哀がコナンをどう思っているのかという点です。

灰原がコナンに対して、黒の組織に対抗するパートナー以上の感情が見え隠れする場面がいくつもありました。 

この記事では、黒鉄の魚影の名言を基に、灰原哀のコナンに対する気持ちを考察しています。

あくまで個人的な見解ですが、多くの方に納得していただける内容ではないかと思います。

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この記事は映画本編のネタバレになる内容を多く含んでいますので、まだご覧になっていない方は動画配信サービス等で鑑賞してからお読みいただければと思います。

黒鉄の魚影の名言で灰原哀のコナンに対する気持ちを考察

 黒鉄の魚影の名言をもとに、灰原哀がコナンに対しどんな感情を抱いているのかを考えます。

映画の名シーンを思い起こしながらお読みいただければと思います。  

 

ええ、言われなくてもそうするわ。もちろんあなたもね。(灰原哀)

 黒の組織が近づいていることを知ったコナンからの忠告に対する返答です。

このシーンの一連のやり取りから、灰原がコナンへ信頼感以上の気持ちを抱いていることが感じられます。

雰囲気を思い出していただくため、セリフをそのまま書き出してみました。
 

「ええ、言われなくてもそうするわ。もちろんあなたもね。」

(コナンは自分のメガネを外し、灰原の顔にかける)

「何のつもり?予備のメガネならもってるけど。」

「そのメガネは博士が作った一号機。言ったろ?そいつをかけてると正体が絶対バレねえって。」

「の割には、あっさりピスコにバレて攫われたけど?」

「(^_^;) んでも、そのあと助かったろ?ま、お守りみたいなもんだと思って、おめぇの予備のメガネと交換しとこうぜ。」

「…お守りね。」

『名探偵コナン 黒鉄の魚影』より

この場面に入ると急にBGMも変わり、良い感じの雰囲気を醸し出します。

やっぱり灰原はコナンのことが好きなの?と思わずにはいられない胸熱シーンです。

 

どうして…あなたはいつもそんな顔ができるのよ。(灰原哀)

 灰原は自分の正体が組織に知られたからには、みんなに迷惑をかけないよう姿を消すしかないと考えます。

そんな灰原の心境を察し、コナンは「そんな顔してんじゃねーよ。言ったろ?俺がぜってー何とかしてやるってよ。」と言います。

言うといっても、これはクライマックスの海中でのシーンで、お互い言葉を発していません。

二人で手をつなぎながら海面に上がるまで、表情のみで語り合うロマンティックな場面です。

 

 コナンはどんなに困難でも決して諦めることなく、目の前の人を全力で助けようとする正義漢で、そんなコナンに灰原が心惹かれているのは間違いないでしょう。

その証拠に「工藤君、あなたは知らないでしょうけど、私達さっきキスしちゃったのよ?」と、人工呼吸したコナンを意識するセリフが続きます。

 

前の場面で窮地を察した灰原は、単身で海にダイブしてコナンを救出しました。

どうでもいい人のためにはできませんよね。

灰原にとってコナンが特別な存在であることは明らかです。

 

子どもの言葉や行動で人生が変わることもある。私はそれを体験して変われた。(灰原哀)

 父を殺され自暴自棄になっている直美に対し、逃げ出す勇気を奮い立たせようと力強く励まします。

「子どもの言葉や行動で人生が変わる体験」は、少年探偵団のメンバーとの出会いを指しているのでしょう。

灰原哀は子どもの姿になってから、コナンやアガサ博士、少年探偵団のみんな、蘭や園子など、さまざまな人との温かい人間関係を築いてきました。

黒の組織にいた頃にはなかった信頼関係です。

灰原哀の周りにいてくれる人たちのお陰で今の自分が在るという確信があったからこそ、直美に潜水艦を脱出する勇気を与えられる説得力をもつことができたのです。 

 

お姉ちゃん… (灰原哀)

 潜水艦から帰還した際に一目散に駆け寄って抱きしめてくれた蘭に、灰原は自分の姉の姿を重ねます。

自分の安否を心の底から心配してくれていた蘭の優しさに心打たれていました。
 

姉をなくし、社会的に存在していない灰原にとって、蘭は「ここにいてもいいんだ」という自分の居場所を示してくれる、かけがえのない存在なのかもしれません。

 

ちゃんと返したわよ、あなたの唇。(灰原哀)

 潜水艦の自爆後、再び駆け寄ってきた蘭に不意打ちでキスをした後、心の中でつぶやくセリフです。

灰原にとってのコナンは、誰よりも信頼でき、窮地になった自分をいつも助けにきてくれる特別な存在です。

同時に、蘭やアガサ博士、少年探偵団など、周りにいてくれるみんなも、灰原にとって大切な存在です。
 
 

灰原はコナンを心から大切に想うからこそ、コナンや周りの人たちの幸せを崩すようなことはしたくなかったのでしょう。

何よりも大切なみんなが幸せでいてほしくて、自分もそこに居続けたいと思っている。

そんな複雑な気持ちから、ナンへの好意に踏ん切りをつけるべく取った行動が、蘭へのキスだったのではと思います。

 

黒鉄の魚影の名言で灰原哀のコナンに対する気持ちを考察|まとめ

 黒鉄の魚影の名言をもとに、灰原哀のコナンに対する気持ちを考察しました。

灰原はコナンに好意を抱いていると思います。

ただ、恋敵になる蘭にも亡くなったお姉さんを重ねるほどの思い入れもあり、コナンが好きだという気持ちを表明するつもりはないようです。

それよりも周りにいてくれるみんなの幸せを願い、これからも一緒にいられることを灰原は何より望んでいるのだと思います。 

 

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 黒鉄の魚影はシリーズ最高の興行収入を記録したとのことですが、灰原哀に感情移入して魅せられた女性の方は多いのではないでしょうか。

子どもから大人まで、幅広い世代に愛されているのが名探偵コナンの素晴らしいところです。

これからも長くシリーズが続くことを願います。

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