人前での発表などの本番で緊張しやすいのは、心が自意識過剰な状態にあることが原因です。
自意識過剰な状態が過度な緊張を生み、あなたのパフォーマンスに悪影響を与えます。
この記事では、自意識過剰な状態から距離をとり、緊張を和らげるための方法をご紹介します。
緊張の原因は自意識過剰
自意識過剰とは、自分が他人からどう見えているかを気にし過ぎる状態のことです。
自分をよく見せたいという思いが、「上手くできるだろうか」「失敗したらどうしよう」とネガティブな感情を生み出します。
よく「自意識過剰なのは自信がないから」だといわれますが、自信をつけましょうと言っても、簡単に解決できる問題ではありません。
自信があるなし関係なく、物事のとらえ方を変えることで緊張を和らげることができます。
緊張を和らげるための方法
物事の本質に目を向け、没頭する
自意識過剰な状態だと、「自分はどうか」に目がいきがちです。
良い結果が出せるかばかり気になり、過度な緊張につながります。
目線をガラッと変え、自分の結果ではなく、取り組んでいることの本質は何か、に焦点をあてるようにしましょう。
たとえば、コンサートでピアノを弾くなら、ノーミスで演奏すること(結果)より、どんな音楽を表現したいか(本質)を意識します。
あなたが会議の発言者なら、上手く発表すること(結果・評価)より、会社として最良の選択を皆で考えること(本質)に目を向けます。
そして、物事の本質を見定めたら、それに没頭することです。
意義を見出したことに集中し、夢中になることができれば、自意識過剰な状態から自然に脱することができます。
常にチャレンジャーでいる
本番での「失敗しないように」「練習通りに」という守りの姿勢が、余計な緊張を生みます。
本番に向けて練習を積み重ねることは大前提ですが、練習通りにやろうと慎重になると、かえって失敗してしまいます。
本番には、ある種の大胆さや思い切りの良さが不可欠なのです。
そのためには、自分の現状を一歩引いたところで観察することが重要です。
本番前はこの結果次第で人生が決まるかのような心持ちになりますが、10年後の自分から見れば、今日の本番も通過点の一つに過ぎません。
今日がゴールではなく、より成長した自分になるための過程であることを認識しましょう。
上手くやることに囚われると、自分の本来の力を発揮できなくなります。
長期的な視点でより成長した自分になることをめざし、常にチャレンジャーでいることを心がけましょう。
まとめ ー 目の前の結果に囚われない考え方 ー
本番で緊張するのは、他人からどう見られているか気にし過ぎる自意識過剰な状態であることが原因です。
緊張を和らげるには、取り組んでいる物事の本質に目を向け、常にチャレンジャーで在り続けることを心がけましょう。
いずれも、目の前の結果に囚われず、客観的・長期的視点で物事をみるための考え方です。
緊張がやってきた時、現状を一歩引いた視点からとらえ直すことができれば、落ち着きを取り戻し、本来もてる力を存分に発揮することができるでしょう。
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