男性教員は育休を取るべき?ダブル育休取得のメリット・デメリット

子育て・家族

 我が家では、第2子誕生とともに、夫である私も5ヶ月の育休を取得することにしました。

私自身は初めての育休取得ですが、育休経験者に話を聞いたり、同僚・上司に相談したりする中で、「男性も育休を取るべきだ!」と確信するに至りました。

この記事では、男性教員が育休を取得するメリット・デメリットと、育休関連の知っておくべき基本情報をご紹介します。

男性教員が育休を取得するメリット

育児の始めから深く関わることができる

 第一子は現在4歳で、すくすくと健康に育ってくれています。

生まれた年からコロナ禍になってテレワークの時期もあり、比較的一緒に過ごすことは多かったのですが、赤ちゃんの頃の成長をもっと味わっておけばよかったという心残りもあります。

我が家は3人目をつくることは考えていないので、次生まれてくる子がラストチャンスです。

赤ちゃんの可愛さと成長過程を、今度は上の子とも一緒に、家族全員で味わいたいと思っています。

奥さんの負担軽減

 生後2ヶ月経つと、上の子(4歳)の保育所の利用時間が9時-16時に短縮されます(※ 各自治体・保育所によって若干異なります)。

今は朝の送迎は私がしていますが、保育園が9時からになると難しくなります。

4月に出産し、そこから2ヶ月となると梅雨、そして夏、、、

猛暑の中で赤ちゃんを連れての保育園送迎は、かなりの負担です。

 余談ですが、すでに育休取得した友人にこのような忠告をもらいました。

「出産って交通事故とほぼ同じだから。奥さんはダンプに軽くひかれたと同じくらいに思ったらいいよ。」

出産はそれだけのダメージが体に突然やってくるということです。

出産後、奥さんには赤ちゃんと一緒にゆっくり過ごしてもらえうよう、家事全般は私が請け負うことにしました。

仕事と家庭の両立体制を整える

 ダブル育休の余裕のあるうちに、家事・育児の役割分担や、日々を効率よく回す仕組みを確立しようと奥さんと相談しています。

家庭と仕事を両立するための実施計画(案)
  • 2週間サイクルの夕食こんだて表の作成
  • 子どもの就寝習慣の確立
  • 部屋のレイアウト変更
  • 外部リソースの活用(祖父母、支援機関)
  • 便利家電の導入

 特に、育休中は自炊に力を入れて、栄養バランスが良くて4歳の息子もパクパク食べられる献立を開拓していきたいです。

自由な時間をもつことができる

 新生児は昼夜関係なく寝起きを繰り返すので、家事全般を自分が引き受けるとしても、家の中でならある程度の自由時間をもつことができそうです。

その時間を大いに有効活用し、ブログ執筆や歌の練習、スキルアップに繋がる勉強を進めようと計画しています。

また、十数年間続けてきた「毎朝出勤して仕事をする毎日」から数ヶ月解放されることで、新たな気づきや発見があるのでは…?!という期待も少しあります。

規則正しい生活は心がけつつ、育休ライフを満喫しようと思っています。

男性教員が育休を取得するデメリット

給与が減ってしまう

 子どもが1歳になるまでは育児休業給付金が支給され、給料がない分の控除もあります。

  • 180日目まで:休業開始賃金日額×支給日数×67% ▶︎ 手取り収入の約80%
  • 181日目以降:休業開始賃金日額×支給日数×50% ▶︎ 手取り収入の約60%

もちろん各家庭の経済状況によりますが、数ヶ月ならダブル育休でも問題なく暮らせるのではないでしょうか。

我が家では、子どもの教育貯金を育休期間のみストップして、収入減をカバーすることにしました。

 収入面に関して、1つ良いニュースがあります。

ダブル育休取得した際に一定期間、給付金が引き上げられる制度改定が、2025年からの実施をめざして検討されてます。

男性の育休進む?両親が取得で実質10割給付の案示す 厚労省 | NHK
【NHK】男性の育児休業の取得を促そうと、厚生労働省が育児休業給付を引き上げる新たな制度の案を示しました。そもそも男性の取得率の現…

実現すれば、育児給付金が給与の80%に増額され、税・保険料の控除と合わせると実質手取り10割となる見込みです。

期待したいですね!

仕事に穴をあけてしまう

 私は教員になって14年目になります。

担任業や授業だけではなく、学校運営に関する役目も担うようになり、その積み残しや引継ぎも気になるところです。

育休で穴をあけることは確実なので、いかに周りの方へのご負担を減らすかを考え、入念に準備する必要があります。

育休取得を決めた後、私が心がけたことは以下の通りです。

  • 取得を決めた時点で、すぐ管理職に相談
  • 職場で特にご迷惑をおかけする方々に早めに報告
  • 育休経験者に相談
  • 引継ぎ資料の作成
  • 年度変わりでの育休取得

 年度変わりでの育休取得については、出産時期によって難しい場合もありますが、年度途中からだと代替教員を見つけるのがかなり困難だそうです。

近年、産休育休代替が順番待ちで来ないというケースがよくあり、教育不足を肌で実感します。

必ず知っておきたい制度(大阪府の場合)

育児休業

 子が3歳になるまで取得できる(1歳まで給付金あり)

配偶者分べん休暇

 配偶者が出産で入院する日から2週間までの間に2日取得できる(有給)

育児参加休暇

 配偶者の産前・後の24週間において5日取得できる(有給)

育児部分休業

 子が小学校就学の始期に達するまで1日2時間以内休業できる(無給)

育児短時間勤務

 子が小学校就学の始期に達するまで育児のための短時間勤務ができる(無給)

育児時間休暇

 子が1歳6ヶ月になるまで1日2回合わせて90分取得できる(有給)

子の看護休暇

 小学6年生の年度末まで1年に5日間取得できる(有給)

育児参加休暇について、認知度が低いように思われます。

出産前から妊婦さんをフォローできる制度で、2人以上子どものいるご家庭には特に有効です。

私も、上の子の保育園送迎のために利用する予定です。

男性育休でよくある疑問

育休は妻と同時に取得できる?

 妻が育児休業等(※)をしている場合や、専業主婦であっても、夫は育休を取得することができます。

(※)育児短時間勤務・部分休業も含む

育休中は給付がある?

 子が1歳に達するまで、給料の代わりに育児休業給付金が支給されます。

  • 180日目まで:休業開始賃金日額×支給日数×67% ▶︎ 手取り収入の約80%
  • 181日目以降:休業開始賃金日額×支給日数×50% ▶︎ 手取り収入の約60%

加えて、所得税や保険料、共済掛金が免除されます。

ただし、住民税は免除されませんので要注意です。

年末調整後のローン控除などの還付金が少なくなるのも少し残念な感じがしますね。

まとめ ー近い将来、ダブル育休は当たり前になるー

 育休取得についてのメリット・デメリットと、育休関連の知っておくべき基本情報をご紹介しました。

育休について、さまざまな方に相談する中で印象的だったのは、20〜30歳代の後輩が好意的な言葉をたくさんかけてくれたことです。

「絶対育休取った方がいいですよ!」「自分も子どもできたら取ろう!」「先輩たちが取ってくれたら自分も取りやすいから有難い!」等々。

仕事をガツガツやるよりも、家庭や身近な人との時間を大事にしたいという価値観をもつ若者が多いように感じました。

 育休取得に至るまで、私は休みづらい雰囲気は感じませんでしたが、地域や職場環境によって差はあると思います。

育休を取得しやすくするには当たり前になることが一番で、絶対数が増えることが欠かせません。

もし、育休取るか迷われている方がいたら、私は全力で背中を押します。

一人ひとりの小さな行動の積み重ねで誰もが無理なく働き続けられる日本社会をつくっていきましょう!

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