ドラマ「1122」2話の名言を基に考察|ネタバレあり

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 この記事ではドラマ「1122」2話の名言・名セリフを基にした個人的な考察をまとめています。

ドラマの余韻を味わいながら楽しんで読んでいただければ幸いです。

時系列に沿って書き進めているので、2話のあらすじを思い出す材料としてもご利用いただけます。

 

ネタバレ要素を多く含んだ記事ですので、まだドラマを観られていない方はPrimeビデオで視聴したうえでお読みくださいね。

 

ドラマ「1122」2話の名言を基に考察

 ドラマ「1122」第2話から6つの名言・名セリフを選出しました。

ドラマ「1122」2話の名言・名セリフ6選
  • 自分が選んだ家族がおとやんで本当に良かった。(一子)
  • ごめんね、電話して。ちょっと声が聞きたくなって。(美月)
  • それってひろのことだよね?育児は美月の担当でしょ?(志朗)
  • すっげーいい、これ。とてもいい。(一子)
  • 俺が恋愛感情をもってるの、美月さんだけだから。これはホント。(二也)
  • どうして俺はいちこちゃん側の公認不倫の可能性を考えなかったのだろう。(二也)

漫画が原作なだけあって、読むだけでも引き込む力のあるセリフが多い印象です。

他にも惹かれたセリフは多々ありましたが、ドラマの本筋と関連深いものを選びました。

それでは一つずづ詳しくみていきましょう。

 

自分が選んだ家族がおとやんで本当に良かった。(一子)

 腕を骨折した一子の母を見舞いに、二也と2人で帰省した夜のシーンです。

幼い頃から母親に愛情を与えてもらえなかったと感じている一子は「この家は無力で悲しかった頃の自分に引き戻されるから嫌い。」と語ります。

二也は一子の話を肯定的に受け止め、「一子ちゃんが辛くならない方法を考えよう。俺もいるし。」と優しく寄り添います。

一子は母へのネガティブな感情を否定せず受け止めてくれる二也に救われ、心からの感謝を述べます。

 たとえ外に恋人がいようとも、家族としての二也の存在の大きさを身に沁みて感じる一子でした。

 

ごめんね、電話して。ちょっと声が聞きたくなって。(美月)

 息子の世話に疲れ切った夜、不倫相手の二也に電話するシーンです。

美月は発達の遅れがみられる息子・ひろの育児に日々追われています。

義母からは自分が心酔する占い師にひろを見せるよう迫られ、夫に断ってもらうよう相談するも、まともに取り合ってもらえません。

 

息子のことを一人で解決しないといけない重圧に耐える美月は、二也との不倫関係に癒しを求めています。

美月の家での顔は暗く沈んでいます。

しかし、ひろと二也と3人で出かけた公園での美月の表情は、別人のように晴れやかでした。

 

それってひろのことだよね?育児は美月の担当でしょ?(志朗)

 美月が義母の占い師の勧めを断ってほしいと相談した際の志朗の返答です。

昭和を引きずった亭主関白でドライな夫を高良健吾が印象的に演じています。

ひろの夜泣きの声が聞こえると「呼んでるよ、行ってあげなよ。」と子どもの世話は母親の役割だと言わんばかり。

美月に「あなたが行って。」と言われても全く動こうとしませんでした。

 

原作漫画ではもっとモラハラ要素が激しく描かれていますが、ドラマでの志朗は気持ちを伝えることが不器用で、自分の弱みを見せることを恐れているように感じました。

 

すっげーいい、これ。とてもいい。(一子)

 「花園」エステシャンの礼と初めて会話した時の一子の反応です。

一回りほど若い礼の容姿とサービストークにメロメロになっていました。

 

「1122」は細かいセリフまで原作漫画通りのシーンが多いドラマですが、高畑充希は実写でも自然に見えるよう巧みに演じています。

一子と礼の初対面シーンは2話で最もコミカルに描かれた場面で、高畑充希の持ち味が存分に発揮されています。

心の声と表情とが絶妙にマッチしていて、見事な表現力でした。

 

俺が恋愛感情をもってるの、美月さんだけだから。これはホント。(二也)

 妻が自分たちの不倫を知っているにも関わらず夫婦関係は良いと聞いて訝しむ美月に対し、二也が弁明します。

二也としては良かれと思っての発言なのですが、安定した夫婦関係を保つために不足した恋愛感情を、美月で補っているかのように聞こえます。

これに激怒した美月は「私は緩衝材か何か?馬鹿にしないでよ。」と部屋を飛び出しました。

 

 二也は穏やかで語り口調は柔らかく、一見すると人の気持ちを慮れる優しい人物にみえます。

しかし、肝心なところで相手の心の機微を読み違えた発言が多く、このデリカシーのなさは今後の展開でより露になっていきます。

持ち前の真面目さが災いし、意図せず余計な歪みを生んでしまうタイプかもしれません。

 

どうして俺はいちこちゃん側の公認不倫の可能性を考えなかったのだろう。(二也)

 一子は今まで持っていなかったレースの下着を購入し、「私にも何かあるかもしれないし。」と仄めかしていました。

自分と同じように公認不倫の権利を行使するかもしれないと動揺する、二也の心の声です。

 

自分には好きな人がいると一子に公言しているにも関わらず、一子が自分と同じことをしていると耐えられなく思う、二也の身勝手さを象徴するシーンです。

他の男と関係を持ったら嫌だと思った時に、一子も同じように思っているのかも、、、と少しでも想像力を働かせることができれば良かったですね。

 

ドラマ「1122」2話の名言を基に考察|まとめ

 美月の家庭状況や志朗との関係性が明らかになり、一子と二也のバランスが揺らぎ始めた第2話でした。

 

個人的には二也のデリカシーのない発言に危うさを感じました。

「俺に好きな人がいるの知ってるでしょ?」と一子を拒んだり、美月に公認不倫であることを打ち明けたり。

本人としては誠実なつもりが、正直すぎるがゆえに相手を傷つけてしまっています。

二也は柔和な印象ですが、実際は頑固で、自分の中で筋が通っている理屈に沿って行動する人物なのだと思います。

二也本人としては悪気のない言動が一子との夫婦関係に更なる波紋を起こすことを予感させます。

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